表5 通年性アレルギー性鼻炎の治療
重症度
軽症
中等症
重症
病型
 
くしゃみ・鼻漏型
鼻閉型または鼻閉を主とする充全型
くしゃみ・鼻漏型
鼻閉型または鼻閉を
主とする充全型
治療
[1]第2世代抗ヒスタミン薬
[2]遊離抑制薬
[3]Th2サイトカイン阻害薬



[1],[2],[3]のいずれか1つ。
[1]第2世代抗ヒスタミン薬
[2]遊離抑制薬
[3]Th2サイトカイン阻害薬
[4]鼻噴霧用ステロイド薬

[1],[2],[3],[4]のいずれか1つ。
必要に応じて[1],[2],[3]に[4]を併用する。
[1]抗LTs薬
[2]抗PGD2,TXA2
[3]鼻噴霧用ステロイド薬


[1],[2],[3]のいずれか
1つ。
必要に応じて[1]または[2]に[3]を併用する。
鼻噴霧用ステロイド薬
  +
第2世代抗ヒスタミン薬
鼻噴霧用ステロイド薬
  +
抗LTs薬または
抗PGD2・TXA2

必要に応じて点鼻用血管収縮薬を治療開始時の5〜7日間に限って用いる。


鼻閉型で鼻腔形態異常を伴う症例では手術
特異的免疫療法
抗原除去・回避

症状が改善してもすぐには投薬を中止せず,数ヵ月の安定を確かめて,ステップダウンしていく。
遊離抑制薬:ケミカルメディエーター遊離抑制薬。
抗LTs薬:抗ロイコトリエン薬。
抗PGD2・TXA2薬:抗プロスタグランジンD2・トロンボキサンA2薬。

(鼻アレルギー診療ガイドライン-通年性鼻炎と花粉症-2009年版(改訂第6版).鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会/作成,東京, ライフ・サイエンス,2008より引用)