表1 各抗真菌薬の有効性が知られている深在性真菌症,基礎病態および保険適応の有無

 
AMPH-B
L-AMB
FLCZ/
F-FLCZ
ITCZ
VRCZ
MCZ
5-FC
MCFG
粘膜カンジダ症

(シロップ剤)
 
 

(ゲル剤)
 
カンジダ血症
アスペルギルス症
○*/-
 
○*
クリプトコックス症
 
 
接合菌症
○**
 
 
 
 
 
 
診断確定前の深在性真菌症(発熱性好中球減少症患者)
 
 
 
 
 
造血幹細胞移植後の深在性真菌症予防  
 
 
 
 

○ 保険適応承認
▲ 有効だが未承認
*FLCZと5-FCはアスペルギルス症への適応が承認されているが,実地医療では使用されない。
**2009年6月 効能・効果に追加承認された。

AMPH:アムホテリシンB、L-AMB:アムホテリシンBリポソーム、FLCZ:フルコナゾール、F-FLCZ:ホスフルコナゾール、ITCZ:イトラコナゾール、VRCZ:ボリコナゾール、MCZ:ミコナゾール、5-FC:フルシトシン、MCFG:ミカファンギン

(抗真菌薬使用ガイドライン.一般医療従事者のための深在性真菌症に対する抗真菌薬使用ガイドライン作成委員会/編,東京,日本化学療法学会,2009より改変引用)