表1a 喘息治療ステップ

 
治療ステップ1
治療ステップ2
治療ステップ3
治療ステップ4







吸入ステロイド薬
(低用量)
吸入ステロイド薬
(低~中用量)
吸入ステロイド薬
(中~高用量)
吸入ステロイド薬
(高用量)

上記が使用できない場合以下のいずれかを用いる


LTRA
テオフィリン徐放製剤

(症状が稀であれば必要なし)

上記で不十分な場合に以下のいずれか
1剤を併用

LABA
(配合剤の使用可)
LTRA
テオフィリン徐放製剤



上記に下記のいずれか
1剤,あるいは複数を併用

LABA
(配合剤の使用可)
LTRA
テオフィリン徐放製剤


上記
に下記の複数を併用


LABA
(配合剤の使用可)
LTRA
テオフィリン徐放製剤

上記のすべてでも管理不良の場合は下記のいずれか,あるいは両方を追加

抗IgE抗体
*2
経口ステロイド薬
*3
追加治療
LTRA以外の
抗アレルギー薬*1
LTRA以外の
抗アレルギー薬*1
LTRA以外の
抗アレルギー薬*1
LTRA以外の
抗アレルギー薬*1
発作治療*4
吸入SABA 吸入SABA 吸入SABA 吸入SABA
LTRA:ロイコトリエン受容体拮抗薬,LABA:長時間作用性β2刺激薬,SABA:短時間作用性β2刺激薬
*1 抗アレルギー薬とは,メディエーター遊離抑制薬,ヒスタミンH1拮抗薬,トロンボキサンA2阻害薬,Th2サイトカイン阻害薬を指す。
*2 通年性吸入抗原に対して陽性かつ血清総IgE値が30~700 IU/mLの場合に適用となる。
*3 経口ステロイド薬は短期間の間欠的投与を原則とする。他の薬剤で治療内容を強化し,かつ短期間の間欠投与でもコントロールが得られない場合は,必要最小量を維持量とする。
*4 軽度の発作までの対応を示す。

表1b 未治療患者の症状と目安となる治療ステップ

対象
となる
症状
ステップ1
ステップ2
ステップ3
ステップ4

(軽症間欠型相当)

・症状が週1回未満
・症状は軽度で短い
・夜間症状は月に2回未満

(軽症持続型相当)

・症状が週1回以上,しかし毎日ではない
・月1回以上日常生活や睡眠が妨げられる
・夜間症状は月に2回以上

(中等症持続型相当)

・症状が毎日ある
・短時間作用性β2刺激薬がほぼ毎日必要
・週
1回以上日常生活や睡眠が妨げられる
・夜間症状が週1回以上

(重症持続型相当)

・治療下でもしばしば増悪
・症状が毎日ある
・日常生活が制限される
・夜間症状がしばしば

(喘息予防・管理ガイドライン2009.日本アレルギー学会 喘息ガイドライン専門部会/監修,東京,協和企画,2009より引用)