表7 小児気管支喘息の長期管理に関する薬物療法プラン(年長児6〜15歳)

 
ステップ1
ステップ2
ステップ3
ステップ4
基本治療
発作の強度に応じた薬物療法 吸入ステロイド薬
(100μg/日)
あるいは
・ロイコトリエン受容体拮抗薬*1
 and/or
・DSCG
*1
吸入ステロイド薬*2
(100〜200μg/日)
吸入ステロイド薬*2,3
200〜400μg/日)
以下の1つまたは複数の併用
・ロイコトリエン受容体拮抗薬
・テオフィリン徐放製剤
・DSCG
・長時間作用性吸入β
2刺激薬*4
(吸入/貼付/経口)

あるいは
SFC*5
(100/200μg/日)
追加治療
・ロイコトリエン受容体拮抗薬*1
 and/or
・DSCG
*1
テオフィリン徐放製剤 以下の1つまたは複数の併用
・ロイコトリエン受容体拮抗薬
・テオフィリン徐放製剤
・DSCG
・長時間作用性吸入β2刺激薬*4
(吸入
/貼付/経口)
または以下への切り替え
SFC*5(50/100〜100/ 200μg/日)
・経口ステロイド薬*3
(短時間・間欠考慮)

・施設入院療法(考慮)

*1 その他の小児喘息に適応のある抗アレルギー薬:化学伝達物質遊離抑制薬,ヒスタミンH1拮抗薬,Th2サイトカイン阻害薬。
*2 吸入ステロイド薬:FP(フルチカゾンプロピオン酸エステル)あるいはBDP(ベクロメタゾンプロピオン酸エステル)。
*3 ステップ4の治療で症状コントロールができないものについては,専門医の管理のもとで経口ステロイド薬の投与を含む治療を行う。
*4 β2刺激薬は症状がコントロールされたら中止するのを基本とする。
*5 SFC:サルメテロールキシナホ酸塩・フルチカゾンプロピオン酸エステル配合剤。用量の表示はサルメテロール/フルチカゾン。合剤の使用にあたっては,FPまたはBDPから切り替える。また,長時間作用性β2刺激薬との併用は行わない。なお,ロイコトリエン受容体拮抗薬,DSCG,テオフィリンとの併用は可である。

(喘息予防・管理ガイドライン2009.日本アレルギー学会 喘息ガイドライン専門部会/監修,東京,協和企画,2009より引用)