一般名 (商品名) |
血中半減期 (時間) |
各作用による力価比 |
特徴 |
||
糖質 コルチコイド |
鉱質 コルチコイド |
||||
《短時間型》生物学的半減期:8〜12hr 作用時間[短] 電解質作用[強] | |||||
ヒドロコルチゾン (コートリル) |
1.2〜1.5 |
1.0 |
1.0 |
・電解質作用[強] ・副腎皮質不全での補充療養に[適] ・抗炎症療法,免疫抑制療法に[不適] (長期投与で血清カリウム↓) ・即効性⇒ショックの治療に[適](経静脈的) |
天 然 糖 質 コ ル チ コ イ ド |
酢酸コルチゾン (コートン) |
1.2〜1.5 |
0.8 |
0.8 |
・はじめて臨床に用いられたステロイド | |
酢酸フルドロコルチゾン (フロリネフ) |
− |
10 |
125 |
・鉱質コルチコイド作用[強] ・電解質・糖代謝,生命維持作用[+] ・塩喪失型慢性副腎皮質機能不全(アジソン病)・塩喪失型先天性副腎皮質過形成の補充療法 |
|
《中間型》生物学的半減期:12〜36hr 血中半減期:150〜200分前後⇒使用しやすい 電解質作用:ヒドロコルチゾンに比較して[弱] |
|||||
プレドニゾロン (プレドニンetc.) |
2.5〜3.3 |
3.5〜4.0 |
0.8 |
・電解質作用[弱](コルチゾンとの比較) …高血圧,心不全等の副作用[少] ・抗炎症療法,免疫抑制療法に[汎用] |
|
メチルプレドニゾロン (メドロール) |
2.8〜3.3 |
5.0 |
0.5 |
・抗炎症作用:ヒドロコルチゾンの5倍 ・抗炎症療法,免疫抑制療法に[汎用] ・パルス療法 |
|
トリアムシノロン (レダコート) |
− |
4.0〜5.0 |
0 |
・電解質作用[弱] ・食欲亢進作用[−] …体重増加傾向を示す患者に[適] ・カリウム喪失作用[+] …[注意!]ミオパシーを起こしやすい |
|
《長時間型》生物学的半減期:36〜54hr [1]抗炎症作用[最強] [2]作用時間[長] [3]電解質作用[弱] [4]受容体への結合[強] [5]下垂体副腎機能抑制[強] |
|||||
デキサメタゾン (デカドロンetc.) |
3.5〜5.0 |
25〜30 |
0 |
・抗炎症療法,免疫抑制療法[汎用]…[1] ・病勢が激しく大量療法を要する場合[適]…[1][2] ・局所投与に[適]…[2] ・隔日投与法に[不適]…[2] ・プレドニゾロン無効別に有効な場合有…[4] ・[注意!]食欲亢進,満月様顔貌,体重増加,副腎萎縮(長期投与)…[5] |
|
ベタメタゾン (リンデロンetc.) |
3.3〜5.0 |