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●副腎皮質ホルモン
副腎皮質ホルモン製剤には様々な剤形があるが,全身性疾患の治療においては,一部の場合(パルス療法等)を除いて,一般に経口薬が選択される。
各ステロイド(経口)の特徴を示す(
表1 ステロイドの特徴)。
注射薬は,薬剤利用率が経口薬より劣るため,経口薬と比較し10%増量することが推奨されている。
ステロイド外用剤のランクを示す(
表2 ステロイド外用薬のランク)。
ステロイドの臨床効果は用量依存的であると考えられており,使用にあたっては副作用に留意する。
ステロイドの副作用とその対策(
表3 ステロイドの副作用と対策),発現時期(
表4 副作用発現時期)を示す。
また,連用後の急な投与中止により,ときに離脱症状(発熱,頭痛,食欲不振,脱力感,筋肉痛,関節痛,ショック等)が現れることがあるので,中止に際しては,原疾患活動性が抑えられていることを確認しながら慎重に漸減する。漸減のひとつの目安として「投与量の10%を2〜4週間かけて」というのがある。離脱症状が現れた場合には,直ちに再投与または増量する。
参考文献
アトピー性皮膚炎診療ガイドライン.日本皮膚科学会雑誌,119(8):1515─1534,2009.
ステロイド薬の選び方・使い方ハンドブック.山本一彦/編,東京,羊土社,2007.
指定した薬効分類に属するくすりはありませんでした。